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2011年5月 8日 (日)

次の首相は?

ある雑誌で、次の首相はだれがいいかと聞かれた。
ぼくは、河野太郎と答えた。

こんな国にしたのは自民党の責任だが、与野党をすべて見渡しても、この人をこそという人がいない。そのなかで、ぼくは河野太郎がいいと思う。

もちろん、今の衆院議員の数からして、河野さんが総理になる可能性はない。
彼がおもしろいのは保守でありながら、エネルギー政策に関して興味深い発言をしていることだ。

彼は、電気のある社会を肯定したうえで、新しいエネルギー政策を考えている。
以前から原子炉の耐用年数が来たところで廃炉にしながら、いずれ100%、再生可能エネルギーに転換していくべきといっている。
これは、立場からいうと勇気のある発言である。

しかも、福島第一原発の結果をみれば、先見の明があるといえる。
先見の明があるというのは、政治家として大事な要素だ。

アエラを読むと、政治家は電力会社から献金を受けるべきではない、メディアも広告を受けるをやめるべきと言っている。
ぼくが主張していることに近い。
こういう男に国の舵取りを託したい。

河野太郎はもともと立ち位置が保守、考え方はニュートラル、エネルギー問題はちょい左。
このバランスがいい。
当選5回、官僚をコントロールする経験も積んできた。
国民の心を揺さぶる演説もうまそう。

一年間の限定で、与野党が挙国一致内閣をつくり、その後の1年、河野太郎を総理大臣にして日本のエネルギー政策の方向性をつける。
そして選挙をして、河野太郎にもう少し続けさせたいということになればおもしろい。
強くて、あたたかくて、やさしい国日本ができるかもしれない。

パランスがいい奇人だと思う。
奇人でなければ、こんな時代、一国の総理にはなれない。
期待している。

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