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2011年5月21日 (土)

比叡山

姜尚中さんと比叡山延暦寺へ行った。
来年2月の「鎌田實 いのちの対話」のゲストにお願いしている。

いちばん気に入ったのは、最澄さんの廟がある浄土院。
すがすがしい。
簡潔な美がある。
ここにしばらくたたずんでいると、最澄さんのお経が聞こえてくるような気がする。
最澄さんは、今もすべての人のために祈ってくれているという。

ぼくは宗教心の薄い仏教徒であるが、今の日本で、祈ることはとても大切なことだと思っている。
京都の本願寺にも行った。
親鸞さん750回忌で、大変な人でにぎわっていた。
約3500人が入るのではないかと思う仮設会場は、ロックコンサートでも行われるかのようだ。
今年度は秋まで、全国から本願寺系の檀徒が次々に訪れるという。

その親鸞さんも、比叡山で20年近く修行したという。
道元さんや日蓮さんも、そうだ。
ここから名僧が巣立っていった。
こういう寛容さは、いいなあと思う。

さらに感心したのは、鎮魂の塚だ。
焼き撃ちをした信長までも含め、すべての人の鎮魂を願っているという。

伝教大師の教えは大きいなと思った。
違う宗教の存在も受容し、敵だった人も受け入れる。
いま、現代で必要な考え方に思えた。

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