原発事故270
事故当初、検出されていたテルル132のデータが公表されていなかったことを6/3、原子力安全・保安院が明らかにした。
情報隠しがあったということだ。
政府による情報隠しも多いと思うが、これは東電の情報隠しではないかと思う。
テルル132というのは、ウランが核分裂する際にできる放射性物資。
これが3/12の午前8時30~午後1時30分の間に、浪江町、大熊町、南相馬市の大気中から測定されていたという。
たいへん大きな問題である。
ぼくは、核種のデータがなぜ公表されないのかと疑問に思い、それをこのブログにも書いてきた。
1号機のベントも行われておらず、水素爆発も起きてない、ごくごく早い段階で、出てはいけない放射性物質が出ているのである。
ということは、地震直後から炉心とつながっている配管に隙間ができ、放射性物質を閉じ込める機能がなくなっていたと考えられる。
この時点で、メルトダウンや、格納容器の破損も起きていたのではないか。
核燃料棒の破損も、明らかである。
この情報が公開されていれば、避難指示ももっと大胆にできたのではないか。
情報隠しの罪は大きい。
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