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2011年6月 8日 (水)

原発事故271

チェルノブイリ原発事故の現場を訪ねたり、資料を読むと、キュリーという単位がよく出てくる。

5~15キュリーは、1平方メートルあたり18.5万~55.5万ベクレルに相当し、チェルノブイリでは農作物の徹底的な検査が必要とされた。

15~40キュリーは、55.5万~148万ベクレルで、その土地では農業が禁止される。

40キュリー以上の地域では、強制移住が行われた。

チェルノブイリでは、40キュリー以上(148万ベクレル以上)の土壌汚染地域は、3100平方キロメートルあったという。
福島では、600平方キロメートルにわたっているのではないか、といわれている。
600平方キロメートルとは、東京23区と同じ広さ。
福島もかなり広範囲に汚れているということがわかる。

しかも、そのなかにはかなり放射線濃度が高い地域が点在する。
京都大学原子炉実験所助教の今中さんの調査では、飯舘村の一部で、チェルノブイリで居住禁止とされ強制移住させられた15キュリー(55.5万ベクレル)の4倍にあたる219万ベクレルが検出されているという(朝日新聞、4/8付)。

かなり大変なことが起きていると考えたほうがいい。
子どもたちの避難をすすめているが、なかなか進展しない。
せめて夏休みは、信州などに疎開し、思いっきり外で遊んでもらいたいと思う。
週末には、南相馬市を訪ねるので、できるだけ多くの親子にすすめてみたいと思う。

                  ◇

6/10、11は、南相馬を訪ね、浄水器をつくっている落合工機の斉藤社長と会う。
この会社は、オマーンから大量の受注があったという。
また、5つの家族が一緒に避難している個人のお宅も訪ね、巡回診療をしようと思っている。
公的な避難所では、医療スタッフが巡回診療をしているが、個人でがんばっているところには、医療の手が届きにくいようだ。
食料費だけでも大変な額になるのではないか。
せめて、ごくろうさんと言いに行ってあげたいと思う。

6/10は、ある音楽家と一緒に、南相馬の避難所を慰問する(音楽家がだれかはサプライズ!)。

6/11は、大地震からちょうど3ヶ月。
サックス奏者の坂田明さんが、南相馬の海岸で慰霊の演奏をする。
ぼくもその演奏を聴き、犠牲となった方々を追悼したいと思う。

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