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2011年6月13日 (月)

女性の視点

避難所の生活も長くなってきた。
いかにプライバシーを保ちながら、どのようにストレスを軽くしていくかを考えるとき、女性の視点が役に立つ。

避難所は集団生活。
着替えひとつでも、プライバシーがないところでは苦労している。
ふとんをかぶって、そのなかで着替えている人も多かった。
女性が避難所の運営に参加するようになって、プライバシー確保のためのしきりや、更衣室ができた。
授乳室もできた。
乳幼児がいる家庭用のエリアを設けているところもある。

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ぼくが訪ねた気仙沼大島の避難所でも、子どものいる家族用に一室を設け、そこに何組かの家族が共同生活していた。
情報交換できるし、ほかの避難者に迷惑をかけているというストレスも減ったので、ありがたいと言っていた。

支援物資の中から、女性が下着などをもらうときなどは、担当者が男性だと言いにくい。
その点、女性の担当者がいるといい。
しかも、段ボールの中に入れっぱなしではなく、デパートの商品のように見やすく並べるなどの気配りをする女性もいて、ほしいものがわかりやすい。

震災の初期のころは、生理用品などが手に入りづらく、南相馬に届けたことがあった。
アルソア化粧品に化粧品をたくさんいただいき、千人風呂プロジェクトで、お風呂に入ってもらった女性たちに配ったところ、大喜びされた。
化粧品などは、ほしいと思ってもなかなか言い出せない。
しかし、長期戦になってくると、気分転換になるものや元の習慣を取り戻せるということが大事なのである。

トイレやお風呂のことは最初から問題になり、議論されたが、女性が避難所の運営に参加するようになると、洗濯の問題も取り上げられるようになっていった。

女性が「こうしてほしい」と発言したり、女性の視点で改善していくことは、男性にとっても、生活しやすくなることが多いようだ。

写真は、岩次郎小屋のナンジャモンジャの木。福島から帰ったら、真っ白い花が満開になっていていた

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