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2011年6月 1日 (水)

多彩な支援が必要

石巻市の入釜谷地区への巡回診療に、松本の神宮寺の高橋住職が同行した。
被災者の心のケアが求められているなかで、高橋さんは被災者の話をゆっくり聞いてくれる。

震災発生から2ヶ月半たち、ずっと緊張状態だった被災者の心は疲れ果てている。
そこで、高橋さんのような、心がわかる宗教者の支援は心強い。

高橋さんは心のケアをしながら、同時に、具体的な生活上の問題も見つけ、解決しようとしている。
入釜谷地区でも、お風呂の問題があった。

Img_3904

実は、この地区のお風呂の問題は、以前から相談を受けていた。
一軒だけお風呂が壊れなかった家があり、そのお風呂を地区の人がみんなが使っていた。
その家の方がいくら親切でも、2ヶ月半はちょっと長すぎる。
原村のハセヤンと相談し、この地区に五右衛門風呂を3つほど運ぼうかと考えていたところに、高橋さんから電話があった。
週一回、バスをチャーターし、隣町の温泉に連れて行く計画ができたというのだ。

さすが、高橋住職だ。
自分のお寺に集まった募金で、しばらくやれるところまで応援しますということだった。

入釜谷地区は、被害が大きかった海岸沿いの地区の一つである。
川を挟んで隣にある大川地区もそうだ。
大川小学校では7割の子どもが亡くなった。
11人いる先生のうち9人が亡くなった。

家を失くし、子どもや先生を失ったこの地域は、本当に傷ついている。
心温かな医療者や、高橋さんみたいな宗教者など、まだまだ多彩な応援が必要だ。

写真は、石巻の希望の湯。あつい心のメンバーたちにより、たくさんの人がお風呂に入れることができている

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