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2011年6月22日 (水)

心のケア

津波で自宅が壊れた気仙沼の80代の夫婦が、避難先の親類の家で遺体で見つかった。
無理心中した可能性が高いという。

自殺に関してはとても心配していた。
石巻の精神科開業医の宮城先生に電話をして、情報をもらっていたところだった。

Img_3655 気仙布の大島の避難所を巡回診療するカマタ

宮城先生によると、自殺者は数こそ多くはないが、ポツポツと出ているという。
心のケアを専門にするチームが全国から東北に入っていて、それがとても支えになっているという。
石巻市では、多いときで14チームが入っていた。
チームは、医師2人、心理療法士、看護師、事務など4~5人一組で、避難所などを回っている。
現在は5チームが活動しているという。

「支援者の支援」という合言葉も生まれたという。
たとえば、現場で被災した精神科医を支えようと、日本精神科学会が精神科医を応援派遣したり、子どもたちを支えている学校の先生のメンタルヘルスを支えようとしている。
大事な取り組みだと思う。

宮城先生の話では、被災者が仮設住宅に移りはじめてからが心配だという。
仮設住宅で孤立させないように、人とのつながりをどう維持し、つくっていくか考えていかなければならない。
みんなで支えあって、悲劇を少しでも減らしたい。

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