原発事故297
チェルノブイリでは、汚染された牛のミルクから6000人の小児甲状腺がんが発生した。
その教訓から、乳牛に関しては管理を徹底することができたと思う。
だが、肉牛に関してはとても心配していた。
飯舘村の畜産農家を訪ねたとき、稲わらは牛舎の天井に積み込んで、野外にはなかった。
あとは購入した飼料を与えているので、これは放射能に汚染される心配はない。
問題は稲わらと乾燥した牧草かなと思っていた。
稲わらの業者には油断があったと思うが、政府の対応の遅さに原因があると思う。
政府や東電が、原子力村の学者やマスコミを使って「だいじょうぶ」とか「たいしたことない」と洗脳してしまっているところに、今回のような失敗の原因がある。
岩次郎小屋の百日紅は、今年も白い花を咲かせている
ぼくもはじめはこれほどまでに汚染がひどいとは思わなかった。
2ヶ月ほど前から、フクシマの汚染はチェルノブイリに匹敵するのではないかと疑いを持ちはじめ、最近にいたっては明らかにチェルノブイリに近いと、このブログでも言い切っている。
国は被害を少なく見せようとするのではなく、現実をわかりやすく説明し、その現実のなかで健康を守るための食の安全をどう守るか、国民に対するプレゼンテーションの方法を変えたほうがいい。
でなければ、政府と東電の失敗つづきで、日本という国じたいもメルトダウンをおこしてしまいそうだ。
| 固定リンク