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2011年7月28日 (木)

原発事故299

美浜原発2号機は40年を超えたが、なお10年運転が可能と関西電力が国に報告書を出している。
ぼくは『チェルノブイリ・フクシマ なさけないけどあきらめない』(朝日新聞出版)という本のなかで、「エネルギー問題は民主主義が問われる」と繰り返し書いてきたが、その原点に立ち返るべきである。
なんとなく通してはいけない。
きちんと議論すべきである。

1107273__ 木陰が涼しい諏訪中央病院の庭

2号機は50万キロワット。
福島原発の原子炉と同じで、格納容器は古くて小さい。
以前、対談した河野太郎議員も、もともと原発は30~40年を想定して設計されているので、40年で廃炉にすべきと明確に言っていた。
大賛成である。

ドイツはこれから10年間かけて、原発をすべてやめると決定した。
日本もそうすべきだ。
10年といわず、7年くらいを目標にして、40年以上の古い原発は運転を許可せず、とめていく順番を決めるというのは、わかりやすいルールである。

原子力安全委員会は今回、福島原発の事故前も事故後もいい仕事をしたとはまったく思えない。メンバーを解散してもいいと思う。
現在の原子力安全委員会のメンバーを全面的に変え、反原発や脱原発の学者もメンバーにするべきである。
そういうメンバーで、ストレステストの方法も議論させたほうがいい。

いくら首相でも思いつきで発言してはいけない。
すべての国民が納得することはありえないのだから、議論のプロセスが大事になる。

推進派も、慎重派も、全力で議論して決められるような委員会を作るのが首相の役目である。
菅さんはそういう微妙なハンドリングができるとは思えない。
この国のために早く辞任すべきである。

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