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2011年7月30日 (土)

原発事故300

フード・ファディズムという言葉をご存知だろうか。
食品にのめりこみ、神のようにたてまつるという意味だ。

『がんに負けない、あきらめない』(朝日新聞社)のなかで、食生活教育家の高橋久仁子先生と対談したことがある。
高橋先生は『食べもの神話」の落とし穴-巷にはびこるフードファディズム』という本を書いている。
ある乳がんの患者さんはサプリメントや食品に頼ろうとして必死だった。
がんの医療では、サプリメントや食品が効かないことは明確になってきている。

1107252__ 白い花を咲かせている岩次郎小屋の百日紅

いま放射能に対するおそれが広がるなかで、同じような現象が起きている。
味噌は発酵食品で体にいいことはまちがいないが、何年ものの味噌が放射能を排出するなんてことはありえない。
EM菌の水がいいとか、およそ考えられない。
だれかがお金儲けをたくらんでいるのである。
原発の安全神話を批判しながら、やっかいな食べ物神話をつくって、根拠のないことにのめりこんでしまうのだとしたら、変な話である。

民主主義社会に、神話はいらない。
神話になったとたん、議論の対象にならない。
原発の安全神話は、ぼくたちの暮らしを破壊した。
安全な食べ物を求めることは大事だが、神話としてたてまつるのはどうか。
根拠のないものにのめりこまないようにしたい。

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