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2011年7月14日 (木)

続・子どもたちにどう教えるか

ぼくの『雪とパイナップル』が教科書の副読本に使われることになったが、以前から中学校の道徳の副読本に、「君がいちばん光るとき」というタイトルの文章が使われている。
高校時代から20歳まで悪性リンパ腫で治療したケンちゃんのことを書いたものだ。

感想文が時々ぼくのところに来る。
若い人にぼくの本を読んでもらえるのは、とてもうれしい。

1107104__ 黒姫高原の林の中はさわやかな夏

以前、このブログに「子どもたちにどう教えるか」という記事を書いた。
それに対して、お便りがあった。

定時制高校に通っていた方からである。
その方が教わった理系の教師は、水俣病や原爆、スリーマイル島原発事故、チェルノブイリ原発事故、ビキニ環礁実験などをじっくり教えてくれたという。
「私たちが生活していくなかで、忘れてはいけないことを学んだ」と、その方は言う。

この教師はこう言っていたそうだ。
「オレは進学校で教えるより、定時制で教えるほうが幸せだ、教科書にしばられてガチガチの授業をするより、社会に出たときに身になる授業をできる」

決められた教材以外は使えない教師たちも、ジレンマを抱えている。
子どもたちも大事なことを教えられていないから、余程のことがないと関心をもたない。
そんな国になってしまった、と憂いていた。

ぼくは「原子力村」を批判してきたが、その村には、もしかしたら教育界も入るのかもしれない。
エネルギー問題は民主主義が問われていると述べてきたが、民主主義がなければ生き生きとした教育は行われない。
原発の安全神話をつくりあげることではなく、原発にはリスクがあるということをきちんと子どもたちの教科書に書き、しかも人間はミスをする動物であることを子どもたちに教えながら、リスク管理や災害対策を教えていく必要があるのだと思う。

子どもたちにどう教えるかは、この国をよくしていくための、大事な初めの一歩だと思う。

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