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2011年8月 7日 (日)

原発事故310

フイルムバッジの2回目の解析が行われている。

2回目の解析で新しく明らかになったのは、車である。
前回は非常に低い値だったのに、今回の解析で年間7ミリシーベルトという高い被曝予測値が出た人がいた。
何か生活に変わったことがないか聞き取りをしたところ、20キロ圏内の双葉町に置いていた車を持ちかえり、乗っているという。
車の中は、1.3マイクロシーベルトであった。
車の徹底した除染も必要なことがわかった。
きめ細かくデータをとり、それに対応しなければならないことがわかってきた。

3人家族でいちばん小さな6歳の子が、1回目の解析のときに年間5~7ミリシーベルトの被曝をするという予測が出た。
その子は、外遊びの場所や時間を選ぶことで、2回目では2.52ミリシーベルトに低下した。

飯舘村の子どもたちも前回、年間5~7ミリシーベルトの被曝量が予測されたが、できるだけ飯舘村に帰らず、避難所で過ごすようにしたところ3.36ミリシーベルトに低下した。

積算線量計を持つ意味が見えてきた。
福島県や市町村はフイルムバッジを普及させ、住民が自分たちでデータを確認しながら、自分たちで身を守れるような体制づくりをする必要がある。

生後3週間の赤ちゃんがいる家も測定。
前回は、庭の一部の雨どいの下に3.5マイクロシーベルトが検出されたり、窓の外が1.5マイクロシーベルトだったり、赤ちゃんのベッドが0.8マイクロシーベルトだった。
この赤ちゃんも改善傾向にある。

本日、JCFに事務所を貸してくださっている原町中央産婦人科医院の高橋亨平先生が中心になり、たくさんのボランティアが入り、JCFの貸し出したフイルムバッジで数値が少し高い妊婦さんの生活環境の除染を試みることになっている。

みんなで努力していくことが大事。
放射線量の低下に成功すれば、ほかの人にも広めていくことができる。

Photo妊婦や母子を支える産婦人科医の高橋亨平先生と(撮影者・板橋雄一氏)

先週の土曜、ぼくは高橋先生とお会いして、今後のことを話し合った。
高橋先生はいつもだれかのためにという思いが強い方だ。
コンクリートの建物は木造よりも放射線量がずっと低いので、自分の医院の寮や空いている病室で、妊婦さんや、お母さんと赤ちゃんがお昼寝などをして、そこで過ごす時間を多くしてはどうかと提案している。
すごい提案だ。
自分がもっているものは、すべて活用してもらおうという、オープンマインドを感じた。
たくさんの高橋ファンがいるというのもよくわかる。
南相馬市の復興会議の議長もしていて、人望もある。
高橋先生が、JCFの活動を高く評価してくださっていることで、ぼくたちも活動しやすくなっている。

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