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2011年8月27日 (土)

六花亭を訪ねて

JIM-NETでは、毎年バレンタインのチョコ募金を行っている。
今年は、イラクの子どもの医療支援のためだけでなく、東北の子どもたちを支える活動にお金を使おうと考えている。
昨年は12万個が完売。今年は14万個をめざして、イラクの子どもの絵を使い、いま缶のデザインがすすめられている。
すばらしいものになりそう。
六花亭のチョコレートだから、と買ってくれる人もいる。

その六花亭を訪ねてきた。
ゲストルームで夕飯をいただいた。
翌日は富良野にある六花山荘で昼ごはんを食べた。
予約制であるが、一度行ってみる価値がある山荘である。
抜群においしい。

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Img_4299 帯広空港に近いところに、六花亭の工場と六花の庭がある。この庭園がすばらしい。そこには、日経新聞で連載している小泉淳作の絵がたくさん収蔵されているすばらしい美術館がある。

小田社長と雑誌の対談をし、興味深い話をうかがった。
この会社では、数字目標をもたいない。成長戦略ではなく、成熟戦略をめざしているという。
社員はパートも含めて、全員が有給休暇を使う。
今回の震災でボランティアに行くとには、有給休暇の20日以外に5日間のボランティア休暇もとれる。
さらに明確な計画案も出せば、外国でのボランティア活動もできるという。

社員は、精神的健康度が高いと小田社長。
有給休暇を使ってリフレッシュすることは、心の健康にはいい。
人にもやさしくできるのである。

JIM-NETでチョコルート募金をはじめるにあたって、チョコレートをどの会社にお願いするか考えたとき、森永や雪印など大手の会社でもきっと協力してくれるだろうと思ったが、地方の都市で哲学をもったお菓子づくりをしているところがいいと思って、六花亭にお願いした。大成功であった。
六花亭のチョコなら食べたい、買ってみたいという人が多いのである。

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六花亭は、北海道から店を広げていない。社長の方針である。
生キャラメルの大ブームを起こし花畑牧場は、成長戦略をとり、東京に進出した。
だが、いまは苦しそう。
六花亭は、北海道を出ないと言っている。このへんのわきまえ方がすごい。
すぐれたリーダーシップである。
六花亭のブランドは全国によく知られているが、おもに北海道で買うことができるというのがミソなのだ。

ぼくたちがお願いしているチョコレート募金のチョコを、利益のあがらないのに14万個もつくるというのは、とても大変なことだと思う。
本当に頭が下がる。
これからのチョコ募金のシーズン、六花亭のチョコレートとともに、協力を呼びかけていきたいと思う。

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