原発事故327
放射性セシウムの土壌濃度マップを文部科学省が8/29、公表した。
原発から100キロ圏の土壌汚染の広がりを見て、唖然とした。
大熊町などでは、セシウム134と137の両方をあわせ、1平方メートル当たり3000万ベクレルの地域があった。
チェルノブイリでは148万ベクレルを超えると強制移住としていることから、汚染が想像以上のものであることがわかる。
土壌濃度の地図を見ると、300万ベクレル以上の赤い地点は、長期間住めなくなる可能性が高い。
100万~300万ベクレルの黄色の地域は、強制移住に相当する地域であり、30キロ圏外にもある。
60万~100万未満の緑色の地域は、20キロ圏内と伊達市、飯舘村などのほうに広がっている。。
チェルノブイリでは55万5000ベクレル以上を農業禁止区域としている。
6万~60万ベクレルまでの水色の地域は、福島市や郡山市のほうまで広くひろがっている。
この汚染レベルは、チェルノブイリでは、健康診断や食物の放射線量の測定などを行う管理区域に匹敵する。
『チェルノブイリ・フクシマ なさけないけどあきらめない』(朝日新聞出版)にも、農業禁止区域で、できれば生活しないほうがいいとされる55万5000ベクレル以上の高い汚染地域が福島県内に1300平方キロメートルあると書いた。
20圏内の面積は、628平方キロメートルだから、約700平方キロメートルの土地が高い汚染にさせされている計算になる。
今回、文部科学省のセシウム土壌濃度の地図をみて、ぼくが本に書いたとおりのことが起きていたと実感した。
20キロ圏外に広がっている黄色と緑色のスポットを明確にして、農業を禁止したほうがいいと思う。
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