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2011年9月27日 (火)

原発事故344

8月初旬、1、2号機の原子炉建屋付近で毎時10シーベルト以上の放射線が出ていた。
その後、どうなったかわからない。
10シーベルトというのは、1万ミリシーベルトであるが、年間1ミリシーベルトと言っているときに、毎時1万ミリシーベルというのは、とてつもない数字であることがわかる。
浪江町赤宇木地区では毎時32マイクロシーベルトだった。
1日8時間屋外で過ごすとすると、1年間の外部被曝利用は190ミリシーベルトになる。
これも大変な数字である。
もちろん、避難地域の住民は避難したが、事故から2ヶ月の間におそらく50ミリーベルトは浴びているという。
もっと早く避難指示を出していれば、被曝量を減らすことができたと思う。

残念なのは、せっかく避難した先が、福島市や郡山市など毎時3.2マイクロシーベルトといった地域が含まれていたことだ。
避難先が汚染されていたというのは、チェルノブイリでもよくあった。
ベラルーシの医師たちが、自らの政府を自嘲的に語っていたのを思い出した。

気になるのは、福島第一原発の周辺の海の汚染。
福島県沖約50キロのところで採取されたマダラから1キロ当たり0.03ベクレルのストロンチウムが検出された。
過去の核実験の可能性も否定できないが、今回の原発事故に関係していると考えると大変気になる。
β線のストロンチウム90は骨に蓄積して骨のがんになりやすい。
α線のプルトニウムは肺に蓄積して肺がんになりやすい。
これらβ線やα線も、きちんと測定し続ける必要がある。

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