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2011年9月29日 (木)

原発事故348

野田首相が国連などで演説した。
演説がうまい人なはずなのに、なんとも歯切れが悪い。
ドイツの新聞は野田首相の演説を聞いて、「原発擁護」と見出しをつけた。
脱原発依存ということをしっかり言ったはずなのに。

期待していたのだが、また肩透かしを食らいそうである。
もう民主党はどんなにあがいても、次の選挙で勝てるとは思えない。
だとしたら、身を捨てて、正しいことをきちんとすること。
いろんな人に気に入られるような演説ではなく、正しいと思うことを述べるべきだと思う。

やろうとしていることはそんなにかわらないはず。
明確に述べることが大事。
あやふやに述べるから、原発擁護といわれてしまう。

野田さんは、きちんとした哲学をもったほうがいい。
ドイツが10年で原発を止めるなら、日本は7年で止めるという目標をかがけるべきである。
そこに至るアプローチは、いろいろあっていいと思う。
それは、野田さん流のやり方でやればいい。
電力供給が心配ならば、ストレステストをしっかりやって、厳しい条件のもとで原発を動かしながら、徐々に止めていけばいい。
その間に、新しいシステムのエネルギーを確保していく。
そこに、政治や経済、技術、哲学を集中させていく。
新しいエネルギーのあり方に関して、すべての知を結集すべきである。
いまさら、「世界で最も安全な原発をつくります」なんていったって、だれも信用してくれない。

反原発の人からも、原発推進の人からも票を集めようなんてしないことだ。
ぶれない信念が必要だ。

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