今こそ、がんばらない
岩手、宮城、福島の被災求職者の就職が2割にとどまっているという。
フロイトは、困難な状況に遭遇しても生き抜くことができる二つの大事な要素があるという。
一つは、働く場があることと。もう一つは愛する人がいること。
人間が生きてくうえで、働くということはとても大事なのだ。
雨上がり、石巻で(撮影はJIM-NETの熊さん)
被災求職者の就職が2割というのは、政府の無策が影響している。
野田政権は、何の分野でもいいから雇用拡大をすべきである。
復興のための第三次補正予算を使い、徹底的に雇用拡大をすべきである。
震災で解雇、休業となった人も10月中旬には、失業手当ての受給が延長される特例が終わる人が出てくる。
被災関連と思われる自殺者は、6月が16人、7月は11人いた。
不眠になったり、精神的にまいっている人は多くなっている。
読売新聞の「声援」に、「復興を目指して」というタイトルで、今こそがんばらないとぼくは書いた。
震災から半年たとうとしてる今も、相変わらず、がんばれ東北、がんばろう東北と叫び続けているが、もういいかげんやめたほうがいい。
被災者の闘いは、長い。
がんばれ、がんばろうのスローガンだけでは続けられない。
長い闘いを勝つには、がんばったり、がんばらなかったり、それぞれのペースで闘い続けることが大事だということを、みんなが肝に銘じる時期がきたように思う。
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