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2011年9月 4日 (日)

お茶会

毎週火曜日は、諏訪中央病院の緩和ケア病棟を回診している。
医学生や研修医たちがたくさん来ているが、回診の風景をみてもらい、その後、お茶をしながら、若い医学生や研修医たちとディスカッションをする。

緩和ケア病棟は9床。
いつもは2、3人の患者さんが出てきて、一緒にお茶をすることが多いが、この日は久しぶりにたくさんの人が出てきた。
ホスピスボランティアが用意してくれた牛乳寒天のほか、ナスやキュウリ、ミョウガの漬物も並んだ。
みんなでニコニコと語り合う。
いい勉強をするためには、いい環境があったほうがいいと思っている。

110831__ 緩和ケア病棟のお茶会の様子

患者さんのなかには、腸閉塞があり食べ物が通過しずらいために、お茶会の後で食べたものを吸引する人もいるが、それでもみんなでお茶を飲み、食べたいという気持ちは強い。

茅野市の花火の日には、みんなでベランダへ出て花火を見る。
少量のビールも出る。
8月はおすしの日もあった。
みんなでわいわいやっているうちに、つらさや悲しみが和らいでいく。

病室のなかに閉じこもらない。自分のなかに閉じこもらない。
できるだけ、あったかくつながること、これが大事だと思っている。

ホスピスボランティアのお陰で、いいお茶の時間をいただいている。
感謝である。

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