63年前にイスラエルが建国されて以来、パレスチナとの間に紛争が絶えない。
イスラエルは入植地を広げ、その周りを壁で囲っている。
パレスチナは産業がなく生活が苦しいが、もともとパレスチナのものだった丘の上には、イスラエルの高級住宅地が広がっている。
よく見ると、道の脇には鉄条網が張られている。
そして、町を分断する高さ約10メートルの壁。
パレスチナとイスラエルの現状を象徴するような壁だ。
『アハメドくんのいのちのリレー』(集英社)は、こんな両国の間でうまれた実話である。
昨年夏、パレスチナとイスラエルを訪ねたときの写真を、これから何回かに分けて紹介していきたいと思う。