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2011年9月30日 (金)

絵本の力②

娘が17歳のとき、「お父さんのこと、嫌い」と言われた。
ぼくはそのころ、病院の仕事にばかり打ち込み、家庭を顧みなかった。
その娘と仲良くなるきっかけをつくったのが絵本だった。
孫が生まれて、孫たちに絵本を読んで聞かせている。
絵本を読んでいくうちに心が和んでくるのを感じる。

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この夏、福島の子どもたちが信州にサマーキャンプにやってきた。
130人の子どもたちが健康診断を受けた。
頭痛を訴える子15%、腹痛を訴える子15%、鼻血がある子12%、眠れない子20%。
子どもなのに眠れないなんて。
けっこう大変な数字だなと思った。

石巻市の被災者1400人を対してにした調査では、大人の43%に睡眠障害が疑われるという。
大人も子どもも、不眠を訴えている。

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ぼく自身、絵本に救われた思いがあるので、どうしても福島の子どもたちに絵本の読み聞かせをしたいと思った。
子どもたちの心をなんとか守ってあげたいと思ったのだ。

南相馬市立中央図書館は、いくつも読み聞かせをする部屋がある。
柳田邦男の部屋、いせひでこの部屋、鎌田實の部屋と、子どもたちがぐるぐる回ってあるいて、3人の読み聞かせを楽しんでくれた。

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