原発事故363
食品から受ける放射線料を生涯100ミリシーベルトを限度とすると、食品安全委員会が厚生労働省に答申した。
厚生労働省はこれを受け、審議会を設けて、魚や肉、野菜などの食品の規制値を作ることになる。
なんともスピード感がない。
事故発生から7ヶ月半、もうすぐ8ヶ月である。
諏訪中央病院の秋の庭
7月の中間報告にあった外部被曝を外してしまったことは納得がいかない。
被曝を考えるならば、外部被曝も内部被曝も考えなければならない。
特に福島では、空間線量が高いところもあり、そこで生活する子どもの健康を考えるなら、内部被曝を少なくするための食品の規制だけでなく、外部被曝を減らすための除染などが重要になる。
生涯100ミリシーベルト以下にするには、年間約0.3マイクロシーベルトにしなければ目標を達成することはむずかしい。
南相馬市で行われた新しい検査機器によるホールボディカウンタ検査では、527人のうち268人から微量のセシウム137が検出されている。
南相馬という、福島県内では比較的空間線量の低い地域でも、微量ながら内部被曝をしているということである。
食品の規制値は世界一厳しいほうが、むしろ風評被害を防ぐことになる。
福島の野菜や果物は、多くがND(不検出)であったり、20~30ベクレルと少ない場合が多い。
みんなが安心、納得できるような厳しい規制値に設定し、それをクリアしたものだけが市場に出るようになれば、風評被害を減らすことができるように思う。
早く、厳しい規制値をつくって、発表してもらいたい。
| 固定リンク