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2011年11月15日 (火)

早く厳しい規制値を

NHKの「あさイチ」に出演した。
偶然、福島市のあずま果樹園からの生放送だった。
この果樹園は、9月下旬「鎌田實と東北へ行こう」と松島のツアーの帰り、バス5台で訪ねたことところだった。

福島の野菜や果樹をつくっている農家はたいへん厳しい状況にある。
そんな福島の農家を応援したいと思って、新聞や雑誌に書いたり、方々で話したりすると、いろいろな反応が返って来る。
多くは、自分も福島の農家を応援したい、自分も野菜や果物を買って応援したいというもの。
だが、一方で、「放射能汚染しているのにプロパガンダをしている」という批判の声があるのも事実だ。
なるほど、そういう見方もあっていいと思う。

001 「あさイチ」のテレビ画面から

厳しい考えを持つ背景には、食品の暫定規制値や放射線測定値のあいまいさがあると思う。
何度も述べてきているが、日本の食品の暫定規制値はウクライナやベラルーシに比べると緩い。
果物は特に定めはなく、野菜の1キロ当たり500ベクレルを流用している。
ちなみにウクライナでは70ベクレル、ベラルーシでは40ベクレルである。
日本の規制値も40ベクレル以下にすると安心が広がるのではないかと思う。

また、食物の放射線測定器には、たとえば15ベクレル以下は測れないもの、50ベクレル以下では測れないものなど、精度に違いがある。
「不検出」というのはゼロではなく、測定した機械の精度によって、15ベクレル未満の場合もあれば50ベクレル未満の場合もあるということなのだ。
「不検出」というなら、あわせて○ベクレル以下は不検出という情報も提示しなければいけない。
果物の規制値を40ベクレル以下にするなら、機械の精度も求められる。

野菜はウクライナでは40ベクレル、ベラルーシでは100ベクレルだが、日本でも最も厳しい40ベクレルを採用すれば、同様に納得してくれる人が増えるのではないかと思う。

早く厳しい規制値を決めてほしい。

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