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2011年12月28日 (水)

2011年を振り返る②

姑息な手段

受診時定額負担制という姑息的な金集めは、国会に提出するのは今回はあきらめたほうがいい。
再検討するというから、おかしな政権だと思う。
外来患者の窓口負担は一律100円上乗せをする。所得が少ない人は50円。
これによって受診抑制が起こり、約2000億円の医療費も節減できるということになっている。
一律100円徴収した場合には、3700億円が減少する。
これを高額医療費の保障の分に充てると考えているようだ。

だが、その前に、税と社会保障の一体改革をきちんと議論すべきである。
逃げてばかりいないで、どんな形の増税するか、消費税か、違う形なのか検討する必要がある。

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日本は、近々借金が一千兆円を超えるだろう。
国の資産を計算しても、三百数十兆円の借金があると考えたほうがいい。
だからといって、この国にお金がないわけではない。
財務体質が本当に危ない状況ならば、けっして円高になるわけがない。
円高になるということは、国民のもつ1440兆円の貯金が、世界からみれば担保になっているのだ。

しかし、ギリシャやスペイン、イタリアの轍を踏まないためには、何年か後には財政規律を守られるという、世界を納得させるメッセージが必要だ。
今すぐに税金を上げる必要はないが、ずっと上げなければ社会保障の充実は難しい。
どういう社会保障の改革をするか、国民に問い、国民が納得すれば、3年後くらいからゆっくりと消費税を上げるというような提案のなかで、一体改革を提案すべきと思う。

受診時定額負担制のような一時しのぎはけっしてよくない。
本腰をいれて、きちんと議論すべきだと思う。

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