2011年を振り返る④
責任を取る
1号機の電源が失われると、非常用復水機が作動しないことを東電の上層部は知らなかった。
冷却装置、非常用復水機のことがきちんとできていれば、もう少し時間をかせぐことができたかもしれない。
3号機の作動していた高圧注水系を中止させたことも、メルトダウンに影響している。
高圧注水系を止めるという愚行がなければ、メルトダウンは起きなかった可能性もある。
いくつものミスが見えてきている。
葉を落としたニセアカシア
東電で最も権力をもっている勝俣会長が何の責任をとっていないのは大きな問題である。
津波を想定外として排除してきた原子力安全委員会も大きな責任がある。
事故後の収拾にかんして、リーダーシップを振るえなかった原子力安全委員会の斑目委員長もそろそろ交代させたほうがいい。
462兆ベクレルのストロンチウムが海に流出してしまった。
世界最悪の海洋汚染とされるイギリスのセラフィールド核燃料再処理工場からの汚染を超える可能性もある。
日本の失敗は、世界から糾弾されるだろう。
復興をすすめていくにも、まず問題を明確にして、責任を取らせることからはじめなければならない。
ミスはミスとして責任をとり、新しい体制できちんと前を向いていくことが大事だと思う。
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