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2011年12月 7日 (水)

原発事故374

福島から1700キロ離れた沖縄でも、今回の原発事故が原因とされる放射性セシウムが検出されている。
微量であるが、なかり遠くまで飛んでいることがわかる。
茨城県では、1平方メートル当たり4万801ベクレルのセシウムが検出されている。
チェルノブイリでは1平方メートル当たり3万7000ベクレル以上は放射線管理区域としてかなり慎重に扱われている。
それに比べると、日本は非常に脇が甘い。
日本でも、3万7000ベクレル以上のところは、放射線の空間線量や土壌測定など徹底したほうがいい。

1111207__ 岩次郎小屋から見た八ヶ岳

東京の新宿区でも1万7354ベクレルを記録している。
長野市は2496ベクレル、甲府市は413ベクレルである。
おそらく山が放射雲をせき止めたのだと思う。
放射線の拡散には、風と雨と地形が関係している。

気になるのは、川である。
チェルノブイリでは川がきれいになるのに5年ほどかかった。
沼など流れが少ないところでは25年経った今でも汚染が続いている。

6~8月、阿武隈川から一日当たり500億ベクレルのセシウムが海に流れていた。
おそらく今もそれほど低下していないと思う。
阿武隈川の中流、伊達市付近では1日1万7000ベクレル近いセシウムが検出された。

福島の米が汚染された問題で、農家の人たちは山間を流れる川の水を田んぼに引かないように気をつけてきたという。
山が汚れていることをみんなわかっているのだ。
山に落ちた放射性物質が阿武隈川に流れ、その支流の支流へと広がっている。

福島県に近い群馬、茨城、栃木、千葉、新潟の一部など、大地だけでなく川の汚染の測定も詳細に行うべきだと思う。

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