原発事故377
毎日新聞に、水銀中毒を研究し、水俣病患者の診療に尽力してきた原田正純医師のインタビューが載っていた。
原田医師は、1970年代に起きた宮崎県の土呂久鉱山での砒素中毒、足尾鉱毒事件、水俣病と、今回の原発事故の共通点を語っている。
土呂久鉱山での砒素中毒では、問題になったとたん、医師会を動員して調査し問題なかったと結論付けた。
福島の問題も、実際に低線量被曝がどういう健康被害を起こすのか、まだ科学的に決着がついていないのに、福島県と医師会は、余分な検査をするなという方向で決着をつけようとしているという。
土呂久鉱山の砒素中毒のときや、水俣病のときに、医師がどういう役割を果たすかによって、もっと被害を少なくすることができたはずだ。
医師や学会の役割は大きい。
過去の教訓を生かして、福島の被害を少なくするには、わからないことに関して慎重に扱い、健診を続けていくことが必要だと思う。
| 固定リンク