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2011年12月26日 (月)

鎌田劇場へようこそ!(97)

運命の子

ベルリン国際映画祭特別招待作品。
「北京ヴァイオリン」「さらば、わが愛 覇王別姫」のチェン・カイコー監督の最新作である。
司馬遷の「史記」に書かれているある一族の滅亡事件を題材にしている。
2600年前の話である。
そのとき日本は縄文時代。
中国大陸では、歴史が残り、親子の愛や忠義や憎しみが語られているからすごい。

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母性と父性のすごさが入り乱れ、人間の心の複雑さが見事に描かれている。
全滅させられた一族、そのリーダーの血を引く赤ん坊が奇跡的に救い出される。
その赤ん坊は果たして仇を撃つことができるのか。
複雑な人間の心の奥へ、チェン・カイコーが迫っていく。
見ごたえがある映画である。

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