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2011年12月18日 (日)

母校・和田中を訪ねて

母校、和田中学校に行ってきた。
礼儀正しく、元気ないい子どもたちに囲まれた。
ボランティアで講演した後、学校給食を食べさせてもらっていると、たくさんの子どもたちが質問にやってきた。
この好奇心の旺盛さはなかなかいい。
いつも校長室をオープンにしているためだと思うが、どんどん入ってきて、ぼくに話しかけてくる。

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かつて和田中は学力テストが、杉並区23中学校のなかで21位だったが、現在は1位。
ぼくたちの時代は勉強もできなかった。運動もだめだった。
環状7号線の内側には貧しい人が多く、体格も小さな子が多かった。
外側には新しい中産階級が引っ越してきていて、親が教育熱心なので、勉強もできる。
体の発育もよく、運動もできる子たちがいたらしい。

現在も母子寮や世光寮があり、恵まれない境遇の子たちが通っている。
貧しい家で育ったぼくは、その子たちのことを意識しながら、勇気がでるように話をした。

和田中に講演に来たのは5年ぶりくらいだ。
よのなか科はいまも行われている。
土曜寺子屋(ドテラ)という教師志望の学生たちが100人ほどの中学生を小グループあるいは個別指導している。
授業についていけない子の補習にもなるし、できる子にはさらに上を教えたりしている。
夜は夜スペといって、東進ハイスクールの塾の先生が月水金土の夜7~9時まで、塾の3分の1くらいの値段で教えている。
学業不振の子を「落ちこぼれ」などというが、反対に学力が高く、学校の授業に物足りなさを感じている子を「吹きこぼれ」と言うらしい。
和田中では、「落ちこぼれ」も「吹きこぼれ」もなくそうと、それぞれの子の目標に合わせて教えている。
授業を充実させ、子どもたちの能力をアップさせながら、ドテラや夜スペを展開しながら、なおかつ、よのなか科で、授業以外の社会の動きに興味をもたせている。
よのなか科で社会の出来事に興味をもった子どもたちは、勉強や部活にも強く興味をもつようである。
朝はドリルから始まる。
英語のリスニングや10分間読書、計算など、20分間で子どもたちの脳のウォーミングアップをする。

給食も、いろんな家庭の子たちがいるので、昼食一食で800~900キロカロリーをとれるようにして、子どもたちの発育が平等になるようにしている。

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運動も強くなった。
今年、野球部が優勝したという。
バスケ、卓球、剣道部なども杉並区で優勝しているという。
ぼくらの時代には考えられないことであった。
母校が明るくて元気なことはうれしい。

同級生の市川君がずっとついてくれた。
畳屋の職人で、地域を守っている。
同級生にこういう男がいるのは、うれしくなる。
地域本部という学校を応援する組織が出来上がっている。
なんとも魅力的な学校である。

教育は、人生を変えるチャンス。
50年前、そう思いながら、ぼくはこの学校で勉強をさせてもらった。

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