鎌田劇場へようこそ!(100)
「永遠の僕たち」
好き嫌いがはっきりすると思うが、とてもいい映画。
監督は、ガス・ヴァン・サント。
美しい映画である。
死がつきまとっているような若者たちの映画であるが、死を通して、生きるということの切なさが見えてくる。
両親を交通事故で失い、自分も死にかけ、好きになった女の子ががんの末期。
その主人公の少年の後ろに、日本の特攻隊で死んでいった若者の幽霊がつきまとう。
加瀬亮がいい役をしている。
詩情あふれる名作である。
ドラマチックな盛り上がりがあるわけではないので、人によっては退屈してしまうかもしれない。
映画好きなら、引き込まれる人が多いのではないか。
特攻少年の加瀬亮もいいが、死んでいく少女ミア・ワシコウスカがなんとも初々しく素敵。
最後は彼女が自分自信でお別れの会をプロデュースする。
愛する人がいるということはとても大切なことなんだ。
どんな絶望も乗り越えることができる。
今年は、大切な人を丁寧にしっかりと愛し続けることが大事と自分にいいきかせながら、まじめに生きようかなと映画を見ながら思ったけれど、本当は自信がない。
本当はグラグラ。
不良少年の鎌田で、きっと一年を過ごすことになると思う。
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