原発事故390
厚生労働省が4月から新しい規制値を使うことになり、野菜や果物、肉、魚などは100以下となった。
ぼくはウクライナ基準の40ベクレルを使うべきと主張してきた。
たとえば南相馬の玄米を測定してみると、ほとんどは不検出(このデータでは、10ベクレル以下が不検出)。
13、34、43ベクレルなど4箇所で検出されているが、40ベクレル以内という基準にすれば、南相馬市のなかで出荷制限がかかるのは1箇所だけ。
カボチャ、キャベツ、サツマ芋も不検出。
ジャガイモが26、11ベクレルと2箇所から出ている。
大根が1箇所だけ10.5ベクレル。
タマネギ、ニンジンも不検出。
ネギは二箇所から、15.4、12ベクレルが出ている。
白菜は5箇所から出ているが、一番高いところで49ベクレルだ。
ホウレン草は不検出。
井戸水も基本的に不検出。
リンゴ、卵も不検出。
こうやってみると40ベクレルを超えるのは、南相馬市では玄米1箇所、白米が3箇所、白菜が一箇所くらいか。
雪の岩次郎小屋
前回、干し柿や梅干、ブルーベリー、ミカン、クルミが要注意と書いたが、それ以外はほとんど不検出ということだ。
福島県全体をみてもおそらくそれほどこの傾向は変わらないと思う。
40ベクレルという厳しい基準に設定しても、出荷制限をかかるのは数パーセントだ。
福島の農家を守るのは、むしろ厳しい基準なのではないか。
発想の転換をしたほうがいい。
国は徹底的に食品の放射線測定器を増やし、県は露地物まで測れるようなバックアップ体制をつくって、世界一厳しい基準をパスした食品に関しては、国民みんなが差別せずにとるようにする。
それでも、小さな子どもをもつ母親には選択できるように、数字の「見える化」をすることで、信頼できるシステムができると思う。
国はできるだけ早く安心、信頼できるシステムをつくるべきだと思う。
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