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2012年1月 2日 (月)

問われる外交能力

昨年は世界的にみると、アラブの春が吹き荒れた。
今年も、シリアを中心に春の嵐が吹くと思う。
独裁が壊れていくことは正しい。
ミャンマーでは、スー・チーさんの自由が少しずつ広がってきた。
ミャンマーが変わることも大事である。
今年、北朝鮮が何かのきっかけで変ってくれれば、世界の安全は前進すると思う。

イランとイスラエルの関係も微妙である。
イランが核開発を急ぎ、イスラエルがカッとして、持っている原爆を落とそうとすれば、世界はもう一度大きな戦争になる。
繰り返し戦争があったヨーロッパでは、EUができたことで戦争の回避はできた。
しかし、通貨が統合したため、ギリシャやスペイン、イタリアなどがどんなに失敗し、ワガママをやっても、何となく、何とかなると思ったり、だれかが助けてくれると思ってしまう。
ユーロは今年も危険な状況が続くと思う。
そうなれば、ドルも力も弱く、円のほうがまだマシということで円が買われる。
本来、力のない円が円高になってしまう。
日本は今年も苦しむことになると思う。

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しかし、愚痴を言っていてもしかたない。
野田首相はTPPの交渉をすると名言している。
1990年ごろ行われた日米構造協議では、アメリカが言いたいことを言って、日本の借金が多くなっていくきっかけをつくった。
外交能力がないなかで、野田首相がTPPに参画していくと、アメリカの言いなりになり、医療や農業、金融の崩壊が起きる可能性がある。
自由貿易をすすめることは間違いなく正しい方向だが、外交能力が問われているのである。
野田政権にその力があるか、たいへん心配である。
アメリカの言いなりにならない交渉をし、円高をどう生き延びるか考えなければいけない。

綱渡りのような厳しい一年が始まると思う。
いちばん心配なのは政治の弱体化。
今年こそ、しっかりリーダーシップを取ってもらいたい。

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