成果があった会議
アルビルでのカンファランスでは、今後も感染症対策を本格的に取り組んでいくことが決議された。
イラクの医療従事者を日本に招き、感染症対策の研修をしてもらおうという話も出ている。
イラクの各病院からは成果が上がっているという報告を受けたが、これから一年間、どのような支援をしてほしいか、各病院の代表とミーティングをし、おおねむ行動目標が決まった。
信州大学に研修に来ているリカア先生の遺伝子解析もかなり順調に進んでいる。
急性骨髄性白血病は二つの遺伝子が傷つくか、転座していることが原因とわかり、劣化ウラン弾とは断定できないまでも環境因子が病気の起因に関係しているのではないかと推測できるくらいのところまでやってきた。
今後もイラクの5つの病院に協力してもらい、血液の標本を集めて遺伝子解析をすることによって、イラクの急性リンパ性白血病や急性骨髄性白血病がどういうメカニズムで起きているか、解明していくことになる。
会議の最終日、みんなで記念写真を撮った=上の写真。
実りのあるJIM-NET会議だった。
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これからアルビルからウイーン経由で、ベラルーシの首都ミンスクに入る。
ミンスクでは、チェルノブイリ省の大臣らと面談が始まる。
さらに忙しいスケジュールになりそう。
アルビルの夕焼け
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