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2012年2月28日 (火)

チェルノブイリ省の大臣と

ベラルーシのチェルノブイリ省の大臣にお会いした。

飯館村の佐藤健太君が飯舘村の放射線量の状況を説明をした。
佐藤君が、今後、飯舘村に住めるか聞くと、大臣はこう答えた。

大臣「内部被曝に注意すれば、今の放射線量なら何とか住むことができるが、森の状況が厳しいならば、住めるかどうかは微妙だ」

住むのは無理でも、通うのはどうか?
大臣「通うのならば、できるだけ生活圏を狭くして、その生活圏を除染して放射線量を減らすことができれば、少しの時間、村で仕事をすることには問題ないと思う」

056 チェルノブイリ省が入るビル

大臣は、「住民が納得できる法律をつくることが第一段階の仕事」だという。
二番目は、情報が一つのメッセージになるように、チェルノブイリ省のようなものを福島にもつくったほうがいい。
できるだけ国民が迷走しないように、内部で徹底的に議論してメッセージを一つにしたほうがいいいということだ。
そして、三番目は、「教育」が大事だという。
子どもたちがいちばん変わりやすいので、小中高の学校で放射線についての教育を徹底する。
実際に子どもたちが食品の放射線量の測定などを実習することで、子どもたち自身が自分の健康を守るようになっていく。
その子どもたちを通して、お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんたちに、放射線に対してどう注意すべきか広めていくという。

非常に有意義な話をうかがった。

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