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2012年2月 5日 (日)

石巻での出会い

1/26の夜、石巻のビッグバンで、園まりさんのミニコンサートと鎌田の講演会があった。
主催は、藤沢に本部がある訪問看護ステーションのキャンナス。
キャンナスは、全国の看護職らに呼びかけ、延べ7000人近くを東日本の支援のために送り出してきた。
ぼくは昨年5月、岩手県の特養と老健を訪ねたとき、キャンナスからたくさんの看護師が派遣されていて、すごいなと感心したものだった。

会場であるビッグバンは、この地域の最大の避難所だった。
重症の障害者もここに避難していた。
いろんなつらい光景が思い出される。

イベントには、たくさんの地域の人や在宅ケアの専門家たちが集まってくれた。
石巻で精神科を開業している宮城先生にもおいでいただいた。
はじめて石巻に入ったとき、宮城先生からいろいろなオリエンテーションをしていただき、キーパーソンにつなげていただいた。

諏訪中央病院の医師が週一回支援に入っている石垣先生にもおいでいただいた。たいへん面倒見のいい先生である。
震災後、外来が増えたのに加え、在宅ケアも一生懸命やっているので、諏訪中央病院からの医師の派遣にはたいへん助けられているとお礼を言っていただいた。
諏訪中央病院の若い医師たちも栄養補給を時々、していただいたようだ。

雄勝診療の小倉先生も、かけつけてくれた。
やはり諏訪中央病院の若い医師たちが2/5まで雄勝診療所を交代で助けていく。
やっと軌道に乗ってきたということだ。
今後も、小倉先生が何かのときは、応援ができるといいなと思っている。

Photo 石巻で在宅医療の支援をする武藤先生(左)

訪問医療専門の祐ホームクリニック石巻の武藤先生もかけつけてくれた。
武藤先生の往診に同行し、その様子を見せてもらった。
武藤先生は週3日、石巻で訪問医療をし、あとは東京の祐ホームクリニックや亀田総合業病院の医師らが交代で石巻の在宅ケアを支えている。
行政や医師会ともネットワークができはじめているようだ。
祐ホームクリニックだけでなく、もっともっと在宅ケアが広がるといいなと思う。

打ち上げ会には市会議員や薬剤師、PT、OT、訪問看護師、東松島でグループホームや社団法人を運営している方々など、地域ケアをしている多くの方々が集まった。
こういうことを繰り返しながら、地域のなかにネットワークが張られていく。
なんと、仙台のほうからも医師が参加してくれた。
褥瘡(じょくそう)のサランラップ療法の鳥谷部先生も突然の参加。久しぶりにお会いすることができた。
このネットワークを大事にしていきたい。

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