鎌田の10冊
ある雑誌で、わが人生最高の10冊という特集があった。
鎌田のベスト10は次のとおり。
1位「カラマーゾフの兄弟」(ドストエフスキー)
人間のなかに獣がいる。ぼくのなかにも、もちろんいる。
獣を暴れさせないようにしていくことが、「生きる」ということだと思っている。
この本のなかで、ドストエフスキーが「人類すべての悲しみより、一人の子どもの涙は重い」と書いているが、この言葉は、20年以上のチェルノブイリの医療支援につながった。
2位「胎児の世界」(三木成夫)
三木先生は、ぼくの恩師。大学時代この人の授業を受けたことは、鎌田の考え方を構築するうえで大きな柱になっている。
3位「クローニン全集」
高校3年の春から夏にかけて、悶々としていた自分の心を支えてくれた全集。
4位「どくとるマンボウ航海記」(北杜夫)
世界が見たい、医者になりたいと思った本。
5位「田村隆一詩集」
旅に出るとき、持っていくことが多い。
6位「今日は死ぬのにもってこいの日」(ナンシー・ウッド)
Yes,Today is very good day to dei.
こんな言葉を言って死にたいと思う。
7位「100万回生きたねこ」(佐野洋子)
何度も繰り返し読んでいる、お気に入りの絵本。
8位「レッツラ・ゴン」(赤塚不二夫)
赤塚不二夫は天才だと思う。
9位「幸福論」(アラン)
10位「非営利組織の経営」(P.F.ドラッカー)
病院の院長として、黒字を出せたのはこの本のおかげだと思っている。
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