原発事故402
野菜の宅配サービス、らでぃっしゅぼーやは、独自の放射性物質の検査体制をとり、多くのものが500ベクレルという根拠がはっきりしない国の暫定規制値に対して、その10分の1の自主規制値を設けてきた。
国が4月から新しい規制値を設けるのに先立ち、さらに厳しい自主規制値を決めて運用していくという。
たとえば、飲料水と乳児用食品は不検出レベル。
お米、牛乳、乳製品は10ベクレル。
野菜、果物、きのこ、肉、魚は50ベクレルとしている。
検査体制も手厚く、サンプリング調査をし、作付けでも注意し、入荷の前後、さらに出荷のときもチェックするという。
また、野菜が自主規制値を超えても契約した生産者にはきちんとお金を払うことで生産者を守り、消費者には安全なものを届けるという姿勢をとっている。
両立ができているところがいい。
こうしたらでぃっしゅぼーやの放射性物質への取り組みが、小冊子にまとめられた。
鎌田は、その小冊子にこんなことに書いた。
放射線はフリーラジカルの一種なので、フリーラジカルが暴れないようにするには抗酸化力がある野菜を多くとる必要がある。
ベラルーシでも、ペクチンを豊富に含んだリンゴやベリー類をすすめていた。
だからこそ、野菜嫌いをつくってはいけない、と。
原発事故を起こしてしまった日本だからこそ、10年先、20年先に、生活習慣病やがんにならないために、野菜や魚、発酵食品をとることが大事。
そのために、野菜をつくる農家を守り、農業を守り、透明性の高い流通を確保することが大事なのだと思う。
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