毎年の検査が安心に
ゴメリ州にある人間環境センター病院の院長や副院長が出迎えてくれ、病院を案内してくれた。
かつてゴメリは医療が遅れていたが、だいぶ最先端の医療が行われるようになり、ベラルーシのなかではミンスク第一病院と競うようになったようだ。
チェルノブイリ原子力発電所から約180キロ離れたところにあるゴメリ州のベトカには、今も40キュリー以上の強制移住区域がいくつもある。
そのベトカ地区病院にはホールボディカウンタがあり、年間8000回検査を行っている。
この日、検査を受けていた主婦はこう話す。
「森のものを食べないかぎり、市場に出ているものはすべて検査されているので、子どもにも安心して食べさせている。
子どもも、自分も、一度も体内被曝の検査でひっかかったことはない。
毎年、検査を受け、体内被曝量を把握することで安心できる」
ベラルーシの目標は、体内被曝と体外被曝をあわせて年間1ミリシーベルト以下。
この主婦の体内被曝量はゼロに近いということがわかった。
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