鎌田實の一日一冊(127)
「命を結ぶ」(加藤登紀子・対談、中央法規、1575円)
加藤登紀子が、なかにし礼、鎌田實、永六輔、鳥越俊太郎、山折哲雄、C・Wニコル、梅原猛の7人と対談を繰り広げる。
311以降、この国の新しい未来をつくるためにどのように行動すべきか、行動する文化人、知識人と語り合っている。
「原発文化人50人斬り」(佐高信著、毎日新聞社、1575円)
この人も佐高さんの血祭りにあげられるのかと思って、おもしろく読んだ。
「遺言 LEGACY OF THE STARS」(デンタルダイヤモンド社、1890円)
時を超えて次世代に伝えたい賢者の遺言。
医学、歯学、ライフサイエンス領域を代表する10人の巨星の叡智がここにあるーー。
恥ずかしながら、日野原重明先生らと一緒に、鎌田もその10人に名を連ねている。
10人のインタビュー集。
この本はもともとは販売目的ではなかったが、いろんな人から欲しいといわれたようで、出版されることになった。
ちなみに鎌田の「遺言」は3つある。
「弱い人、困っている人、貧しい人のためにやさしくできる医療人であれ。見てしまった以上、見てみぬふりはしない」
医療従事者へ
「手を尽くして尽くしきって、治療できなくなっても、その人の人生には、まだしてあげられることがある。『まるごとの人間』を診るあたたかな医療を」
すべての人へ
「人間は99%自分や家族のために生きていい。でも、1%だけ、だれかのために、他人のためにできることをしてみよう」
| 固定リンク