鎌田劇場へようこそ!(107)
「オレンジと太陽」
ジム・ローチ監督作品。ケン・ローチの息子である。
英国とオーストラリアを揺るがした実話である。
英国の13万人の子どもたちが、児童移民として、母と引き離された。
海をわたった子どもたちは成長したあとも心の傷が深い。
自分はどんな生まれだったか。
せめて母親に会いたいと、中年になっても心を悩ませる。
移民となった子どもたちは、虐待や性暴力、苛酷な児童労働を強いられる。
教会が子どもたちを引き取り、山のなかで石積みの労働をさせ、大きな教会をつくる。
宗教者がこんなことをするのかと思うようなことが行われている。
この事実を明らかにしたのは実在の人物。
ソーシャルワーカーとして英国で働いていた女性だ。
その役をエミリー・ワトソンが演じ、いい味を出している。
感動の映画である。
14日から岩波ホールでロードショー。
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