原発事故409
放射線教育の現場で混乱が起きているという。
放射線教育の副読本では、放射線が医療や工業、学術研究に役立っていることが強調されている。
それを強調するならば、同じくらいの強さで、今回の事故でどんなにたくさんの人たちが生活の被害を受けているかをきちんと記すべきである。
被害に対する賠償もおそらく2兆円を超えるだろう。
取り返しのつかない被害を出すことも、子どもたちにきちんと伝えないといけない。
なぜ、避難させたのか。
なぜ、移住しなければならないのか。
なぜ、除染が必要なのか。
なぜ、食品の測定をしなければいけないのか。
正直に子どもたちに教えなければいけない。
二度とこのような悲劇を起さないようするにはどうしたらいいか、子どもたち自身に考えさせるような教育が必要なんだと思う。
原発の是非に触れるな、などの指示はおかしいと思う。
原発推進派の思いはどこにあるのか。
原発反対派の思いは何か。そして、原発に代わるエネルギーはないのか、子どもたちが自分で調べて、自分の意見をもつような子どもに育てることが大事である。
教育の現場も、もう少し透明度を高めないといけないと思う。
事実を包み隠さず子どもたちに伝えたうえで、自分たちが大人になったとき、どういう日本にしたらいいか考えさせるようなきっかけになる教育をしてもらいたいものだ。
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