原発事故413
原発再稼動の安全基準を国が示した。
再稼動閣僚会合で示した基準もちんけな基準である。
発電所内の電源設備対策、冷却注水設備対策、格納容器破損対策、管理設備対策・・・基準はあまりにも漠然としている。
ぼくの領域で言わせてもらえれば、再稼動する前に原発事故危機管理医療体制をきちんと整えてほしい。
シビアアクシデントが起きたときの災害医療の管理体制も十分とはいえない。
今回の政府は、3キロ、10キロ、20キロの避難指示と、30キロの屋内退避というめまぐるしく変わる避難指示を出したが、高齢者や老人病院に入院していた人たち、精神・身体障害者への配慮はされていたのか。
災害関連死も起きている。
30キロ圏内に動けない人たちがいるにもかからず、医療用酸素も医薬品も医療スタッフも足りない状態になっていた。
原発再稼動基準として、30キロ圏内に緊急災害医療体制がきちんと組まれているのか、たとえば30キロ圏内にいる寝たきり老人や精神・身体障害者などを圏外のどこに、どれだけ早く移動できるか、シミュレーションしていおく必要があると思う。
この考え方は、決して再稼動させないための口実にしようとしているのではない。
今回の大震災直後からD-matという緊急災害医療が活躍し、緊急医療や高度医療は充実していたが、それでも、がんの末期や高齢者、障害者に対する目配りは十分であったとは思えない。
そういう意味で、災害医療のシステムを考え直しておかなけりればいけないと思っている。
まして、原発事故の危機管理体制のなかでも、障害者や寝たきり老人、がんの末期患者、子どもなどをう守り抜くか、構想しておく必要がある。
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