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2012年4月16日 (月)

原発事故414

2006年にインタビューを受けた。
それが「看護の挑戦 フロントランナーに聞く」という本になるらしい。
桐書房から出版されるそうだ。

インタビュー原稿を校正して驚いた。
今から6年ほど前に、ぼくは医療や看護の話をしながら、1400億兆円の国民の貯金を動かすには、医療や看護、介護を充実させることが大事と述べている。
国民がお金を貯めこんで使わないのは、病気になったときや老後に不安があるからだ。
だから、国民に安心を与えることができれば、国民は安心して貯金を使いだす。

では、国民に安心を与えるための医療や介護のお金をどうするか。
6年前のぼくは、2兆円あれば医療や介護の問題はかなり解決できると言っている。
2兆円というと大きな額のように思われるが、たとえば六ヶ所村の燃料再処理施設では当時19兆円使われていた。
核燃料サイクル事業は、あまりにお金がかかりすぎ、危険である。
ほかの先進国はすべて手を引いている。
それをやめる政治的判断をすればいいだけだとぼくは述べていた。

6年前、核燃料の再処理の問題と原発の問題を、もっと真剣に多くの国民が考えていれば、今回の福島第一原発の事故は起きなかったかしもしれない。
政治家が、鋭い感性で、大事なときに大事な決定をしていない。
これが日本の不幸のはじまりである。

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