原発事故416
4号機の上階にある使用済み核燃料が心配である。
昨年3月15日、4号機は建屋の屋根だけでなく、使用済み核燃料プールの下も吹き飛んでいる。
そのためアメリカは4号機のプールには、水がないのではないかと推測したが、奇跡的にプールの底は壊れないですんだようだ。
そもそも使用済み核燃料が、1~3号機にあることじたいが不自然で、危険である。
使用済み核燃料の再処理を行うために、このような不自然なことがおきている。
ほかの国と同じように核燃料を直接処分しても、再処理するよりはリスクか少なく、コスト安というのは明らかなのに、日本はこの計画をやめようとしない。
青森県六ヶ所村の再処理施設は、高レベル放射線廃液を固化するところでトラブルが頻発して、97年に完成するはずがいまだに完成していない。
建設費は当初の3倍の2.2兆円になった。
今年1月にも、トラブルが発生した。
政権が交代するということは、こういう状態を正し、検証し直すことに意味があるはずだが、旧政権の尻拭いをしているにすきぎない。
なんともやりきれない。
ただし、内閣府原子力委員会の小委員会の委員に、原子力資料情報室の共同代表を選んでいるというのは、以前に比べれば一歩前進である。
政府の委員会にも、原子力に反対の考えをもつ専門家を加え、熾烈な議論をすべきである。
そして、それをオープンにし、国民が考える判断材料にすべきだと思う。
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