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2012年4月27日 (金)

原発事故417

野田首相は、必死に原発を再稼動しようとしているが、その前に少なくとも電力の需給状況くらい、明らかにする必要がある。
原発推進の専門家、原発に対して懐疑的に思っている専門家の両方を委員会に入れて、電力が本当に足りなくなるのか、明確にしてほしい。
専門家でもない政治家が関連閣僚ということで集まって密談しても、国民は納得できない。
最後の最後は政治決断であったとしても、そこにいたるプロセスは、ある傾向をもった専門家だけを集めて国民を納得させるような原子力村的議論ではなく、透明性の高い委員会構成のもとに議論をし、国民に示さなければ、その後、どんな議論も意味をなさなくなっていく。
国民の納得がいくようなリスクコミュニケーションをしたいと思うならば、原発に対して厳しい考えをもっている研究者も入れた委員会で議論をはじめるべきだ。

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