がんばらない経済学③
~アラブの春と経済
リーマンショック以降、景気の建て直しのために金融緩和をしてきたお金が、世界でじゃぶじゃぶとあふれている。
その行き場のないお金が、金や穀物相場に移行して、そのためにコモディティと呼ばれるものの値段が上がっている。 色とりどりのモロッコのマーケット
一昨年、北アフリカに行ったとき、雨が少なく不作の小麦の値段が上がるといわれていたが、その翌年、やはり小麦の値段は上がり、貧しい人たちに食べ物が行きわたらなくなった。
その直後にアラブの春がおきている。
長期間の横暴な政権に対する民主化運動だけでなく、世界の経済と政治が密接に関係していることがこれをみてもわかる。
世の中がまっとうであるために、まっとうな経済が必要だ。
アラブの春から一年の4月6日、若者たちがカイロに集まる計画があり、ぼくは現地に飛んでその声を聞いてくる予定であったが、骨折のために行けなくなった。
残念である。
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