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2012年4月18日 (水)

鎌田流・健康レシピ④~不育症

妊娠をしても、2度以上流産や死産が続いた場合を、不育症という。
全妊娠の10~20%で流産が起きるといわれている。
妊娠の2回流産は4%、数万人の患者さんがいるといわれている。

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不育症とは知らずに一人で悩んでいる女性も多い。
問題点が三つある。
一つは不育症を知らないこと。
二つは専門医が少ないこと。
神奈川県で開業している杉先生と話したが、予約は5ヶ月待ちのようである。
三つめは経済的な負担が大きい。
しかし、ようやく保険が効くようになり、負担は3分の1ですむようになった。
日本全体では約20市町村で不育症に対する助成金を出している。
さらに24年度、国の新しい事業として不育症の相談員をおくとき、国が半額の補助をすることが決まりつつある。

不育症の原因は血液凝固異常、子宮の形態異常、甲状腺機能異常などいろいろあるが、いちばん多いのは偶発例である。
偶発例の場合には、母親に問題がなく、多くの場合は子どもの側に問題があることが多い。
この偶発例に関しては、不育症教室など心のカウンセリングにより、81%が妊娠継続ができ、出産に成功している。
不育症の人は専門医で治療を受けると、80%が出産に成功するといわれている。
まず、不育症というものがあることを知ってもらいたい。

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