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2012年5月10日 (木)

鎌田流・健康レシピ⑤

~メンタルヘルス検査義務化に疑問

自殺率は1995年以降、職種を問わず上昇してきたが、特に管理職や専門技術職の上昇が目立った。
2005年ごろから専門技術職は減ったが、管理職はさらに上昇傾向にある。
男性管理職で急上昇しているのだ。
これは、北里大学医学部の和田耕治氏らの調査で明らかになった。

年齢調整死亡率で、がんや脳卒中、心臓病などに関して職種との関係を調べると、1990年代後半に管理職およぴ専門技術職で上昇に転じている。
経済が不況のなかで、男性の管理職、専門技術職は病気の死亡率が高く、自殺率も上がっているという問題が起きている。
働く人の健康管理は、大事な課題なのだ。

Img_0320 岩次郎小屋の小鳥の巣。今年もヒナがかえった

そのなかで、従業員のメンタルヘルスの検査などを義務付けようという動きがある。
うつ病や自殺を減らしたいという、厚労省の気持ちはよくわかる。
しかし、メンタルヘルス検査の9項目というのが、なんとも科学的根拠がなさそうなか感じするのだ。

□ひどく疲れた
□へとへとだ
□だるい

上の3つは1つにくくることができる。

□気が張り詰めている

これはいいとしても、次の5つも一つにくくれそうだ。

□不安だ
□落ち着かない
□憂うつだ
□何をするのも面倒だ
□気分がはれない

検査は、それぞれ1ヶ月間で、「ほとんどなかった」という1点から、「ほとんどいつもあった」という4点までの4段階の点数制で、合計点を算出するようになっている。
これで検査費用が350円。
労働安全衛生法の改正案として、昨年末、国会に提出されたもので、事業者に対して従業員のメンタルヘルスの義務付けをしようという内容だ。

対象は約3千万人になるといわれているが、たいへんな枠になる。
天下りがいるような組織がこの検査の請負組織にならなければいいなと思う。
費用は会社側が負担することになる。
大きな負担を強いて、根拠の薄い検査をするのはどうだろうか。

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