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2012年5月 5日 (土)

がんばらない経済学⑤

~「ニッポンを幸せにする会社」

キノコ類の放射線の基準値超が各地で相次いでいる。

4月末に出た『あってよかった!応援したい ニッポンを幸せにする会社』(集英社)の取材で、ホクトという会社を訪ねた。
エリンギ、ブナシメジは国内シェアトップ。
完全に屋根のかかった工場のなかで培養、育成、収穫をしている。
なおかつ栄養成分は野生のキノコと同じ。
パテオテクノロジーを駆使し研究開発も行っている。
食物繊維が豊富なキノコ類を、安全に安心して食べられるというのは心強い。

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この新刊では、ツムラのことも書いている。
「クローズアップ現代」で漢方の原材料が手に入りにくくなり、高騰していると報じていた。
中国も出荷制限し、漢方医学を立て直そうとしている。
アメリカ、ヨーロッパでも漢方に目を向けている、という。
当然、そういう時期が来ると思い、ツムラの吉井社長を訪ねた。
ツムラは経営危機から高収益の会社によみがえり、高い伸び率を誇っているが、漢方製剤の原材料をどう確保するのか、疑問に思った。
夕張工場まで行き、吉井社長に新しい戦略を聞かせてもらった。

国内生産は15%、中国依存度がきわめて高い。
夕張ツムラの設立はそのリスクを下げようとしての決断だという。
中国でも、漢方の原材料のカンゾウの栽培技術を教え、中国との関係を密にしながら、なおかつ日本国内で栽培をする準備に入っているという。

ぼくが吉井社長と夕張でお会いしたのは昨年夏。
吉井社長とは、それより2年前、財政破綻したあの夕張に工場をつくることで、社会貢献をしようとしていると聞き、手紙のやりとりをしながら、信頼関係を結んできた。

大事なのは雇用である。
日本をあたたかくて、やさしくて、強い国したい。
働きたいと思うすべての世代が、仕事をもてる国にしたい。

鎌倉投信の会社社長とも新刊で対談した。
その後、何度も丁寧に手紙をいただいている。
今回、社長からいただいた手紙には、「金融を通して、社会に希望と勇気を与える力になることが天命だと思っています。これからもあたたかな投資のあり方を目指して全力を傾けてまいります」とあった。

鎌倉投信の運用成績は年率プラス6.2%と好調。
月刊誌「日経マネー」で取り上げた後、さらに好調が続いている。
不景気になっても落ちないような株を買っているところが鎌倉投信の強みである。
少しでも株価が動くときには、もともと上がっていい株なのでじりじり上がっていく。

相変わらず6時ごろから出社して、トイレの掃除など社長自らみんなが嫌がる仕事をし、地域の人たちと信頼関係を結び、金融を通して社会貢献するという強い志をもっている。
実におもしろい会社だ。

明日6日の「日曜はがんばらない(文化放送、10.00~)では、仕事をテーマに雇用や経済のことを話そうと思っている。
日本を元気にするためにどうしたらいいか考えたい。

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