原発事故442
東電は燃料費高騰のために6000億円の値上げが必要といっているが、そのなかには汚染水の処理費用など安定化維持費用や、原子力損害賠償支援機構への負担金なども入っている。
原発の修繕費や維持費も入っている。
白い花をつけたニセアカシア
燃料費の高騰というが、天然ガスなどは2倍近く高いお金で買っている。
東電の11年度のLNG購入費は1兆5000億円。
安定供給という名のもとに、コスト削減が甘いのは、実は総括原価方式のせいである。
実際にコストがいくらかかっても、利益を上乗せすることができる方式だからだ。
LNG100万BTUあたり、韓国では10ドル、アメリカでは1.8ドル、日本では18ドル。
この数字をみても、もっと安く買う努力をすべきとわかる。
ヨーロッパの経済が冷えており、ロシアの天然ガスは消費増加が見込めない。
アメリカではシェールガスが採取されるようになりつつあり、天然ガスの値段が値崩れてしている。
にもかかわにず日本だけが天然ガスを高値で手に入れて、火力発電をしている。
東電の利益は9割が家庭から。
結局、今回の値上げも、もともと高い電力料金をさらに高くして家庭に買わせることになる。
東電は事故を起しても、高い燃料を購入しても、総括原価方式に守られて、自分たちは利益があがるように仕組まれている。
家庭の電気料金の値上げはもっと圧縮できるはずである。
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