「アハメドくん」の旅⑪~ポリティカル
ジェリコの保健所を再訪した。
ドクターに施設内を案内してもらった後、絵本を読んでくれた人たちに感想をきくことができた。
厳しい現実を生きていくために、ポリティカルな問題意識が高い。
感想はどうしてもポリティカルになる。
絵本を評価しつつも、ここは納得できないと、自分の意見を述べてくれた。
その後、エルサレムで絵本を読んだ方にお会いした。
「むしろイスラエル側から批判が大きいのではないか」と言われた。
その箇所は、ラマーラでの討論会のときに指摘があった、銃をもっている兵士の影が悪魔のようにかかれているところだ。
日本語のぼくの文章には「人間の心には獣がいる」というくだりがある。
イスラエル兵が獣だとか、悪魔だとか、そんなことはいっさいかいていないし、翻訳のほうもよく読めば、そんなことはかかれていないが、イラストを表面的にみて、批判する人がいるのではないかと心配しているようだ。
写真はいずれもジェリコの保健所。医師、看護師、検査技師らから絵本の感想を聞いた
この人は「しばらく平和がやってくるのはむずかしいのではないか。第三次インティファーダのようなことがおきてしまう可能性がある」と話した。
かつてパレスチナの青年が2回、イスラエルに戦いを挑んだが、むしろ、イスラエル側にパレスチナを弾圧する口実をつくってしまった。
じわじわと真綿で首を絞められるように、パレスチナ人は自由をうばわれていく。
その現状を打開する方法がない、と語っていた。
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